日本各地、これだけ暑いと『体とアタマがおかしくなりそう』といった、まがいの発言を今年よく耳にする。まさか、その酷暑の影響ではなかろうが「新庄続投」にまつわるドタバタ劇。
いったん報道が出たかと思ったら、球団関係者は寝耳に水。‥関西人風にツッコめば『どないやねん!』の事態だったのであるが、新庄監督も続投へ一時、意欲を覗かせていたという話だったから、おそらく来季も指揮は執ってくれるのだろう。たとえ2023年シーズンが最下位に終わったとしても。
比較的「新庄派」のワシがひとつだけ彼に注文をつけるとすれば、全球団負け越し阻止を(笑)。15日現在、交流戦を除く、リーグ戦ではすべてのパ・リーグチーム相手に負け越している。これは昨シーズンも同様で、2年も続けてコレではさすがに格好が悪い。今のところ一番競っているのが首位・オリックス相手の7勝9敗というのは野球の面白さではあるが、先月7月の戦いにかぎっていえば2勝5敗‥。幾分劣勢気味なのは気がかりだ。
しかし、他チームが相手でも最大マイナス3~5にとどめており、まだ挽回は可能。「日ハム銀行」の汚名を少しでも返上したい。
(C)amazon このままでは終われない?
今季不調と言われる、東京ヤクルトの村上宗隆。昨オフにしていた筆者の予言通りとなったが(自分で言うのもダサいけどw)、でも、それは三冠王を獲得した2022年シーズンと比べてであって、15日現在セ・リーグ2位の22本塁打、同4位の64打点を叩き出しているのだから、やっぱりよくやっているよ。投高打低な今日‥ こうした成績で「不調」と言われているのだから、ある意味おそろしい選手だ。
ところで今シーズンから清宮幸太郎の三塁コンバートにより、奇しくも同学年の村上、千葉ロッテの安田尚憲がプロで同じ守備位置に収まった。
同じ左打ちの「スラッガー」タイプで何かと比較される機会の多い3選手。三冠王の獲得で村上は頭ひとつ‥ いや、ふたつ抜けた印象はあったが、今年になって清宮が盛り返してきている。規定打席にはまだ遠く及ばないも現在、打率は2割8分台を維持。このままの調子でいければキャリアハイ更新となるのは間違いないところ。
参考までにリーグトップの70四死球の村上の出塁率.373に対し、清宮.364と、ここはそこまで大差がない。打席数の違いはあれ、この村上にも匹敵する数値は成長の証と捉えて良いのではないか。
あとは残り37試合で9本のホームランからどこまで上積みができるか。「覚醒」間近、今後の清宮の打撃に期待だ《了》