以前、現役「旧」ハム選手だけでラインナップを組んだことがあった(※1)。
なかなかのチームが出来上がって妙な感心をしてしまったのだけれど、どうしてこうも他所で活躍するのだろう(笑)。中田翔、西川遥輝のすでに実績のある選手も、今季まずまずのスタートを切ったようだし、西村天裕など、起用法は日ハム時代と大差はないのに移った千葉ロッテで勝ちパターン投手に組み込まれようとは、さすがに予想できなかった。‥移籍した経緯は各々ちがえど、他球団はそんなに居心地がいいのか。
さっそく、コディ・ポンセに移籍後初勝利を献上(苦笑)。いちおう日ハム球団も彼の残留を望んでいたようだし、登板したエスコンFでは昨シーズン、わりと相性がよかったから若干イヤな予感はしていたが。また、「移籍組」ではにわかにこの男が脚光を浴び始めている。
「オリックスさん凄すぎ」‥ですか。まだ早いんじゃないの? 実績の少ない彼にかんしては、もう少し様子を観てあげてからのほうが。
‥というのも、昨年一軍初登板でライオンズ打線中軸を三者凡退に抑えた際にも、同様にネットで騒がれていたよ。ストレートがエグい‥ 輝星完全復活!‥ 等々、まさに礼賛の嵐。
けっきょく、完璧に抑えられたのはその試合だけで早々に二軍行きとなってしまった。そうした、なかなか煮え切らぬ吉田輝を、我々は何度も目にしてきている。
しかし、環境が変わって「化ける」ことはプロ野球あるあるだし、もしハム時代とちがって、リリーフという配置、ポジションを本人も素直に受け入れ「専念」することができれば、彼は本当にオリックスで変われるのかもしれない。結果的に「ほぼ中継ぎ一本」だった2022年シーズンは、ハムでも数字を残しているのだから。
むろん、日ハムサイドもそれは承知していたはず。‥となれば、なぜわずか5年でドライチ投手をトレードに出したのかが不可解であるが、同郷の中嶋聡監督が彼に期待を寄せ、オリックス側からこの話を持ち掛けた‥というのが今のところ信ぴょう性の高い、有力な説。
あるいは、いよいよ後がなくなった吉田の「気骨」にハム側が賭けたのだとすれば、毎度頼むから同一リーグへの放出はやめてくれ(苦笑)。‥ただでさえ吉田輝が「ちがう」ユニフォームを着ているのが辛いのに、ハム戦相手に活躍までされたらもっと哀しくなってしまう。
見返される、のか。吉田のいるオリックスとの初対戦は来週12日、京セラドーム大阪から。
(※1)