先日発売の新潮に、なかなか興味深い記事があった(※1)。
それによれば今シーズン多発したプロ野球「乱闘騒ぎ」において、ふたつの共通点があった‥。いわゆる「仕掛けた側」が下位(Bクラス)に沈んでいる点。あと、記事中にあげられていた乱闘が、すべて「屋外球場」で発生していたのだとか。
今夏も相当な酷暑であり、イライラが募って、喧嘩モードになってしまったのではないか?という見解。‥なるほど、電車内でのトラブルもこの暑い時期に多いと訊いたことがあるし、それも一理あるかもしれない。野球選手だって人間だもの。
正確には屋外球場ではないが、空調設備がなく学校の体育館なみに蒸すベルーナドーム。最近はすっかりおとなしくなったと思っていたライオンズ・渡辺監督代行が血相を変えて久々にブチギレていたのも、上記の点から合点がいった。
5日現在、2位のファイターズと4位・イーグルスとの差は7ゲーム。ファイターズがCS進出に向け、がぜん有利な状況にあるのに変わりはないが、このイーグルスと7試合を残しており、まだまだ油断はできない。
ただ、ゲーム差から考えてもイーグルスと現在3位のマリーンズ‥ このどちらかのチームとファイターズがポストシーズンで当たるのは、ほぼ間違いないと見ていいだろう。
そこで、かつて流行った岩井俊二監督の【打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?】に擬えて「クライマックスシリーズ、戦うならロッテか?楽天か?」を、自己流に考察してみた。
(C)amazon 開幕前の下馬評は最低だった
相性が良いのは、断然ロッテ。ここまで17勝6敗1分け。だが、佐々木朗希が存在がどうしたって気になってしまう。海を渡る前、最後の「見本市」であるかのごとく、ここぞとばかり、本気を出してきそうで(苦笑)。彼が絶好調ならばファイターズ打線とて、攻略は難しい‥。
一方でファイターズは 加藤貴之が対マリーンズ戦5勝1敗。防御率1.85で、完全に「お得意様」としている。仮に佐々木朗希で負けたとして、あとの2試合を取ればいい‥‥といっても、2戦先勝のファーストステージは、本当に何が起きるか分からない。
イーグルス戦にも今のところ勝ち越してはいるが(10勝6敗2分け)、とにかくここの連中、なぜかエスコンフィールド北海道に来ると、やたらに打つのである。目立った選手を挙げてみると
浅村栄斗 AV.351 HR3 RBI11
辰己涼介 AV.333 HR2 RBI10
フランコ AV.367 HR4 RBI13
‥といった具合。フランコなんか、他の球場ではさして打っていないのに(笑)、よほど同地と相性が良いのだろうか。佐々木朗のような「絶対エース」的な存在こそ見当たらないが、打撃に関しては断然イーグルスの方が厄介。
参考までに、敵地の仙台ではファイターズ側から見て6勝2敗。前述、加藤貴も2勝をこの地であげている。なんとも複雑なところだ。
《参考》