連勝が「13」でストップした埼玉西武‥‥誠に惜しいことをしたと思う。
あとひとつ勝って、連勝を14にまで伸ばしていたら、球団としては60年ぶりの快挙であったのだとか。こうしたチャンスは、なかなか巡ってこない。‥といっても、球団タイ記録となる11連勝をした翌年に、さらにその上をいく14連勝をしたハムの例もあるから、意外とそうでもないのかもしれない。
ハムはその2006、2007年ともに1位。連覇を成し遂げたが、優勝するチームには普段では考えられないような「神がかり」なことが起きやすいという。だから、“強さ”以外にも、栗山監督が大好きな「野球の神様」をいかに味方につけるか‥‥コレにかかっている。
♪チャンピオンには~それはそれは~頼もしい
神様が~憑いてるんやで~
あのトイレの神様の子、元気かな。
‥でも考えてみたら、昨シーズンの北海道日本ハムだって、15連勝の14勝目のとき。あの日は9回2アウトまでリードを許しながら、土壇場で田中賢介のホームランで追いついた。レアードや中田はあったとしても、よりによって小兵の田中である。ちょっと、今では想像もしがたいシチュエーション。人智を超えた何かが、働いていたようにしか思えない。
もう大昔の出来事みたく感じるが、まだ1年と少し前。あの頃の札幌ドームは熱かった。
観客の皆さんは変わらずスタンドを埋めてくれているし、変わらない声援を、今年も送ってくれている。変わってしまったのはチームの方で、先週末の対オリックス2連戦もあっけなく連敗。両日合わせて8万近くの観客がドームへ来場してくださったのに。
なんだろう、あのひ弱さ。初戦こそ、一時逆転をしたが、今のチームは一度相手に先制されてしまうと、それを跳ね返すだけのチカラも、気概も、選手たちからは感じられない。『今日は敗けるな‥』という空気が、もう早い段階から、球場中に蔓延している。むろん、お客さんはそれを確かに感じながらも、懸命に応援はするのだが、選手たちは応える気配すらみせてくれない。
たとえば私などは、仕事中に途中経過を確認し、その時点でリードを許していたら、九分九厘、そのまま敗けている。試合後に確認したら『おっ逆転してる♪よっしゃ』というのが、まずないチーム。逆のパターンは、けっこう今年は見受けられるのだが(苦笑)
‥しかしまぁ、近ごろは先制することさえもほとんどない、貧弱な打線なのだから、投手陣ばかりを責めるわけにもいかない。抑えのうしろ2枚には、わりとしっかりしているのだし、なんとかして中盤まで接戦に持ち込みたいところだ。
新外国人・ドレイクにようやく“兆し”がみえ始めてきた。代打で登場してきた6日の試合も、ライト方向へ、するどい打球を放っていた。彼あたりが中軸に居座ってくれるようなら、打線も少しは厚みが増す。
こう考えると、なんとしても来季は清宮幸太郎君を招き入れたくなってくる(笑)。戦力としてはもちろんだが、今シーズンの停滞感を吹っ飛ばす、なにか明るい話題が欲しい。
プロ入りか進学か‥‥。結論はまだ、だいぶ先になりそうだけれど、前者ならドラフト会議は大盛況必至だ。また、彼が早実ということもあって、斎藤佑樹と田中将大の件も各メディアに取り上げられそうな気もしている。高校から直接プロに行った田中。プロ入りを見送って、大学に進んだ斎藤‥。
おそらく、好いようには言われないであろう、斎藤を擁するハムの関係者は、辛抱のとき。
それから、かつてそのドラフト会議を沸かせていた高橋周平(現中日)。今年も二軍でくすぶっている彼を、ハム側で獲る気はなかったのか?同じ高卒競合ドライチの大田泰示を覚醒させた土壌・実績が、ハムにはある。仮に、谷元放出でも、高橋と交換なら‥私は納得できたかもしれない(金銭とかマジつまらん)。と、私たちがもういくら言ったところで、あとの祭りでしかないのだが。
白星がダメなら、せめて、明るいネタ(話題)だけもほしい症候群?
ペナント閉幕までのあと約二か月間が、やたらに長く感じてしまう....