とりたてて性交渉は望まない、潔癖症な男子が現代に増えているのだとか‥。
気持ちは解からんでもないが、もし一度、結婚生活を送ってみたかったり、同棲生活をしたかったら、やはり早いほうがいいだろう。‥というのも、近ごろ寝起きの、まだ熱を持った身体が自分でも解かるほどモワッと臭ったり、口臭も起きがけは特にキツい(笑)。こうなってしまうと、相手に申し訳ないし、そもそも同居人が受け入れてくれない。しまいには嫌われる。これは男女問わず、交際始めが高齢であればあるほど、そうしたハンデを負うのは明白の事実だ。
現役時代の落合博満が清原某に早期の結婚を勧めていた番組を、どこかで観たことがある。落合が言っていた理由とは違うが、ワシも先日放送の【戦力外通告】番組を視ながら、なんとなくそれは思った。「プロ野球選手」の肩書って、けっこう大きいよな、と。
つまりは、こういうこと。まがりなりにも夫(またはそれに準ずる関係)がプロ野球選手であったから妻(同上)は戦力外通告を受けようと応援する。付いていこうともする。
これがもし、元選手でも何でもない「ただの」野球好きフリーターだったらどうだろう。『定職にも就かずに』そう、とっくに見限られているか、それ以前に、交際にすら至っていないかもしれない。「同じ野球好き」「現在無職」の条件は一緒でも、上記の肩書があるからこそ、パートナーは男に寄り添い続ける‥。したがって、早い方が良いというオレ流ならぬワシ流の持論なのであるが、念のため、ワシは元野球選手でもなんでもない‥「ただの」ジジイであるw
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名物ナレーターの東山紀之が去って2年目の戦力外通告。各々クビになっても支えてくれる人がいたようで、そこまでの悲壮感は感じられなかった。
埼玉西武の投手が、まさに番組がかかげる理想像を画に描いたような感じのテイ。過去に4度、夫が非情の通告を受けても『なんなら私が仕事をして支えるわ』くらいの殊勝さ。いわゆるひとつの「糟糠の妻」塩梅。肩書を持たぬ野球好きフリーターだと、なかなかこうはなるまい。おそらく、もっと早々に捨てられている(笑)
元楽天の投手だったという彼は、わりと珍しいケース。子どもはバンバンTVに出すが、嫁は出てこない。照れ屋サンだったのかw。‥でもコレって幼児の無邪気さゆえ、炎上してしまった過去回もあったように、あまりお勧めできない演出だ。むろん、ディレクターも今まで以上に目は光らせているだろうが。
将来を嘱望されていた巨人の野手。‥年齢も若かった彼に球団は育成契約の呈示もしなかったの?あるいは本人がそれを拒んだのか? その辺の事情は画面越しには伝わってこなかったが、彼の場合は両親‥とりわけ「母親の支え」がクローズアップされていた回。
まぁ言ってみれば、視点を変えた「三者三様」な形。次の就職先で特段驚くことがなかったのは同じ。界隈で「トライアウト」開催の有無が議論を呼んでいるそうだが、たしかにNPBにかんしては効果を生まないこともしばしばだけれど、独立リーグや社会人チームの関係者も多く観に来ていることを思えば、やはり開催の意義はあるのではないだろうか。‥少なくとも当事者方にとっては。
トライアウトが無くなってしまったら、それは即ち【戦力外通告】番組の存続に関わってくる。『そっち!?』というツッコミが微かに聴こえてきたが、できたら毎年変わらずに、年末の風物詩として、全国の野球ファンならびに関係者各位に送って頂きたいところだ。