本日からリーグ戦再開........
ファイターズは敵地で楽天戦だ。最下位に甘んじているとはいえ、ここ2試合良い勝ち方をしていた。今、ちょっと不気味なチーム。しかも、初戦が辛島‥エース・則本も、まちがいなくこのカードに来るだろう。おそらくないとは思うが、岸孝之までもぶつけてこられようものなら、ファイターズは3連戦、けっこうキツい戦いを強いられる。
今のところ黒星が先行している辛島航というのも、実はわりと厄介な存在。今シーズン、ファイターズは3度対戦して1勝1敗ながら、対戦防御率は2.29と、決して打ち込んでいるといった印象はない。2017年も辛島側からみて2勝0敗。同防御率は2.31。‥抑えこまれている。
この2年間で唯一土をつけた5月3日の試合、清水優心が一振り(満塁弾)で決めたように、少ないチャンスを必ずものにしていきたい。こちらの先発もマルティネスだから、大量失点は防げるはず。
苦手左腕攻略の鍵となるのは、やはり右打者か。清水もいいけれど、鶴岡慎也も最近はバットのほうも好調。石井一成に代わってセカンド・横尾の手を打っても面白い。先手必勝といきたい。
筆者にとって、たいへん有り難くない「ハムキラー」というのは、いつのシーズンにも存在している。辛島と同じ左腕だと、若き日の和田毅(ソフトバンク)なんかも苦手としていたし、伝統的に“変則型”も得意とはしていない。
ナックルボーラーのマットソン、アンダーハンドの渡辺俊介、古くは松沼博久‥‥この時代でいうとオリックスにいた山沖之彦というピッチャーが、私の中では「ハムキラー」の元祖。当時の仰木監督など、ローテを飛ばしてまで“あ え て”ハム戦に当ててきていたほど、だ。
‥今、それを実証できるデータが手元になくて申し訳ないが、なんならお近くのオールドハムファン方に聴いてみてほしい。ヤマオキの名を口にしたら、きっと苦虫を嚙み潰したような顔をするはずだから。
(C)1988 Calbee
1シーズンで8敗もした2013年の田中将大は、たしかに日ハムをカモにしていたけれど、あのときの彼はどこのチームにも勝っていた(笑)。この田中がいなくなり、エースの則本を、ハムはさほど苦手としていないのに(過去2シーズンFの5勝2敗)、辛島が打てないといった摩訶不思議な現象は、山沖のときと少し似ている。今年中に「払拭」なるか?