2月1日、12球団が一斉にキャンプイン‥‥と、お決まりのフレーズから始めようと思ったら埼玉西武がまだ「イン」していなかったとか(笑)
今シーズンも独自の視点でプロ野球、主にファイターズを斬っていきたい。どうぞよろしく。
ルーキー・加藤豪将が自主トレ中に骨折したという、さっそく不穏なニュースが飛び込んできた。即戦力として彼にかける期待も大きかっただけに、残念だ。報道によればそれほど重症ではない模様。だが、キャンプ前の自主トレで「新人が骨を折った」で思い出すのは、多田野数人。これが思っていたより、復帰まで時間を要した。投手と野手、骨折の箇所もちがうとはいえ、くしくも同じ逆輸入戦士のアクシデント‥。加藤豪は本当に大丈夫か。
アクシデントといえばキャンプ初日に右足の違和感、わずか1球でマウンドから降りた齋藤友貴哉の容体も気になるところ。この齋藤友とともに、今年阪神から移籍してきた江越大賀への期待値が新庄監督は大きい。移籍会見の時点でもそれは伝わってきたけれど、その理由といえば......
『バットに当てるコツさえつかめば』って、高卒の新人選手ならともかく(笑)。‥いや、言わんとしているコトはワシとて理解している。ただ、この手の「ロマン砲」の類は、もう万波中正で十分というか。
参考までに昨シーズン、296打数で112三振‥。それこそ、彼のパワーをもってすれば「バットに当たっていたら」40発も決して夢物語ではないバッターである。こうした「枠」はチームに何人もいらない。まして万波とはポジションもかぶっているし、江越とどう使い分けるのだろう。せっかく育ってきた万波を二軍で眠らせておくのはもったいない。
江越にとって良きモデルケースとなりそうなのが、大田泰示(現横浜DeNA)。巨人でくすぶっていた彼が北海道にきて才能を開花させた。移籍前に巨人で放った本塁打は9。それがファイターズに渡って一気に66本。近年稀に見る最高傑作なトレードだった。
阪神で計13本塁打の江越がどこまで本数を伸ばせるか。野手有利とも言われる新球場への移転も追い風とし「大田版」に倣いたい。