センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

やきう・アラカルト【「不良」か「優等生」か】

今月半ば、球界にはホットなニュースが立て続けに舞い込んできた。

 

 

今シーズンの所属球団がなかなか決まらなかった上原浩治イチローが、共に古巣球団への復帰を果たす。この両者にいたっては、もっとも穏便な選択をしたのではないか。もう一度、多くの野球ファンが彼らを応援したいと思ったはず。

 

同じ「復帰」でも少し意味合いが変わってくるのが、BC栃木ゴールデンブレーブスへの入団が決まった村田修一。本人が望んでいたNPBへの復帰は、とりあえず、現時点では叶わなかった恰好。

‥入団会見の一報を目にしたとき、そのいささか懐かしい球団名、ブレーブスのユニフォームに袖をとおした村田を見て、焦った。黄金色に輝くがそれが、日本ハムファイターズの「戦闘服」と似ていたからだ。

しかし、よくよく考えてみれば、わざわざ“ビジター”のユニフォームを着て会見を行うわけないし、本当に一瞬だったが、仮に村田がファイターズ入りしていたら、こんな絵面になるのだろうなぁと.....

 

www.hochi.co.jp

 

 

村田ほどの選手を、巨人を除くNPB11球団がどこも手を挙げないとは、やはり奇怪である。年俸が高いといったイメージはあるが、そもそもその金額を抑えるために、巨人だって「自由契約」としたはず。当人も、いまさら金に執着心はないだろう。

村田の近くにいた人たちは誰も、彼を悪くいわない。むしろ後輩からも好かれていたようだ。かつての中村N洋ごとくな“毒味”も少なく、人柄も申し分ないとなれば「村田獲得」の一体なにを躊躇させるのか。とりわけDH制のあるパ・リーグなら外国人をここに置き、守備のよい彼をサードのポジションに置くこともできるのに。

だが、なんだかんだいったところで、村田という男の本性までは、当然“外野”の私に判るわけがない。格安優良物件にはかならず「裏」があるのと同じように、人知れぬ何かが、きっと彼にもあるのだろう。

 

 

伊良部秀輝ラストインタビュー

 

 

故・伊良部秀輝も、私のなかでは村田に近かったタイプの選手。やはり、彼を悪くいう元同僚などをみたことがない。「悪童」等、嫌なレッテルを貼られたイメージとは裏腹に、実は繊細な心の持ち主であったとか、先輩に対しては非常に礼儀正しかったとも訊く。‥伊良部の場合も、それがメディア越しのこちらに伝わってくるはずなく、損ばかりしていた気がする。『世渡り下手な不器用な男』は、まぁどの世界にも、確かに存在はするのだが。《続く》

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ