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【清宮と根尾「プロ野球もしも話」】 エースのやきう日誌 《2019年5月29日版》

先日とある関連イベントに参加してきた際、元野球選手だった方が中日関係者から訊いた話として、こんなことを口にされていた。

 

『ネオはまだまだ使い物にならない』

 

ネオとはもちろん、中日ドラゴンズのドライチ・根尾昂(ねお・あきら)を指している。打撃よりも守備がプロのレベルに、まったく達していないのだという。強調していたのは『野球は守りから』。‥‥なるほど、高卒一年目から一軍戦に出場していた立浪和義であったり東出輝裕といった選手も、もともとは守備に定評があった。

しかし、そんなにも根尾の守備は劣悪なのだろうか。これに関してはウエスタンリーグの試合を観ていないから何とも言えないけれども、たしか先日までリーグワーストの失策数を記録していたと記憶。拙守を補うだけの打力があればまた別だが、打撃面でも苦労しているとなるとなれば、一軍はますます遠のいてしまう。

 

清宮はパ・リーグ球団に指名されて、つくづく良かった.......

 

彼の打力を早いうちから活かすなら、断然「指名打者制」があるパ・リーグだ。彼と同級でアーチを量産しているヤクルト・村上宗隆の例もあるが、やはり、守りの面のだいぶ苦労していると訊く。

DHに入り、今のところ“ノーストレス”の清宮幸太郎は一軍昇格後、4試合連続打点をマーク。28日の千葉ロッテ戦では追撃のタイムリーツーベースを放って、さっそくお立ち台にも上がった。打撃内容は非常に充実している。

ただ、さすがにこのまま「指名打者」として出続けるわけにもいかない。来月には、セパ交流戦も控えている‥。せめて一塁の守備に就ければ、比較的スランプ期間が長い傾向のある中田翔との併用も可能で起用法に幅が出るのだが。いずれにせよ「一振り」だけではもったいない。清宮の今後の使い方に注目が集まる。 

 

 

◇打撃、開眼?

 

26日の埼玉西武戦は4点差、前述の千葉ロッテ戦では3点差をひっくり返す逆転勝利を収めたファイターズ。先日大逆転負けを喰らった当事者だけに、特筆すべき事項でもない。‥が、それ以前のファイターズの逆転勝利は、最大で2点差だった。ひと頃に比べ、打線が繋がりを見せるようになってきた。

ひと際目を引くのは、下位打線の充実。先月、あまりの貧打を嘆くエントリを綴った。とりわけ捕手のところで打線が“寸断”してしまっていたからである。ここにきて鶴岡慎也が3安打2打点(5/23)、石川亮が2安打1打点(5/25)、清水優心にいたっては逆転勝利の2試合で計7打数3安打と「打者」としても機能し始めている。彼らが打ってくるようになれば、もともと上位は打率の高い打者が揃ったFs打線。得点力が増すのも必然だった。

 

risingham.hatenadiary.com

 

 

◇平沼翔太の場合

 

冒頭、根尾昂について書いた。もし‥‥は、この世界であまり言ってはならないのだが、それでも『もし根尾のクジを引き当てていたら、ハムはどう育成していたのだろう』と、想像はしてしまう。あるいは大谷翔平のごとく「二刀流」第二章が始まっていたのか.......

 

 

ファイターズマガジン 2013 No.51

 

冷静に考えても、根尾のプロでの「二刀流」は、やはり厳しかったと思う。大阪桐蔭時代の根尾が金足農業の吉田輝星と大差があったとは思えないし、打者・根尾を藤原恭大や小園海斗と比べたってそう。彼らは二軍で鍛錬を積んでいる。投打で傑出した力を持っていた大谷は、一年目からすでに結果を残していた。おそらく、それくらい他を圧倒した力を持つ者でなければ、プロでの「二刀流」は難しいのだろう。

 

根尾のよき“モデルケース”となりそうなのが、北海道日本ハムの平沼翔太。敦賀気比高で全国制覇を成し遂げたときのエース兼4番打者。ドラフト時に栗山監督が「二刀流」をほのめかすシーンもみられたが、プロでは内野手一本でいった。

今季は内野のスーパーサブとして一軍に帯同。ここまで4年かかった。順位が示す通り、ドラフト時点での各球団の評価は、まちがいなく根尾の方が上だろう。はたして、どれくらいの期間で根尾はモノになるのか、中日ファンならずとも気になるところだ。

 

 

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