2年連続負け越しは北海道移転後初だったとは‥‥。そんなに勝っている印象が、近年はあまりしなかったから、少し意外な気もした。なるほどどうりで栗山監督への不満が界隈で募っている。今にも爆発しそうなほどに.......
やはり、辞めるのなら昨年かぎりだったか。昨年ならまだ「名将」「名監督」として崇め奉られたかもしれない。よって他球団で監督の線もあったろうし、それがなくても、北海道民から慕われ続ける監督で終われた。借金が10にも及ぶ今季の悲惨な成績(7日現在)が、氏の球歴に泥を塗ってしまったと言わざるを得ない。
昨年に引き続き、オリックスとハムの6位、5位。オリックスにいたっては6年連続負け越しているわけで、宮内義彦がよくぞ万年Bクラスのこの球団を手放さなさずに、30年超にも亘って持ち続けていると思う。
以前の読売・ナベツネさんではないけれども、宮内氏もちょくちょく(年に数回?)球場に顔を覗かせては選手に𠮟咤激励を飛ばし、変な負け方でもすれば途端に不機嫌になる(笑)。本当に「野球好きのお爺ちゃん」という塩梅で、私個人としては嫌いではない。むしろ微笑ましい。裏返せば、それだけ野球に「熱」を持っているということだ。
一方、日ハム球団のオーナーは そもそも誰なんだ? という話......
いま、名前が思い浮かばずに急きょググったが、ほとんど耳にしたことがない。同様な質問をファイターズファンに投げかけ、フルネームを答えられる同志が、はたして何人いるだろうか。
言われてみればドラフトのとき?か何かにチラッとその人名を聴いたような‥そんな程度。もともと知名度の高い他球団の三木谷にしたって孫さんにしたって、溢れんばかりの「野球愛」が傍からでも伝わってくる(前者は現場介入等、多少行き過ぎな感があるとも訊いた 笑)。
こんなハムにも前は、まん丸に肥えた(失礼!)、ファンにも慕われる名物オーナーがいた。優勝時には選手たちに混ざってビールかけにも参加していたくらい野球愛、球団愛が伝わってきた先人と比べ、昨今の誰かも分からないオーナーとは隔世の感がある。
北海道に移転して、たしかにファンは増えた。けれども「内部」の人間は、ビジネスライクに徹した、何か冷めた印象すらある。
かつての落合竜(勝利絶対主義者)のように、それでも勝てていれば良いが、育成もダメ、試合にも勝てないとなれば必然、不満の声も多くなってくる。ビジネスには長けた人間たちなのかもしれないが、でもおまいら、以前に野球の本筋を知っているのか? と。
熟練のファン方のほうがよほど球団の未来を案じ、真っ当な意見を言って(書き込んで)いる。ときに采配批判したり、苦言を呈すのもファイターズという球団を心底愛しているからだ。
‥残念ながら今の幹部連中には、そんな「熱」が微塵も伝わってこない。
◇ダルビッシュ信者
CS完全消滅からの、終盤にきて追い打ちをかけるような内容も悪すぎる連敗地獄に、筆者も幾分塞ぎ気味(苦笑)。ただ、先日目にしたスポーツ誌【NUMBER】最新号の出来がけっこう素晴らしく、おかげでだいぶ平静さを取り戻した。
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日本人初となるMLB今季のサイ・ヤング賞有力候補、現カブスのダルビッシュ有特集。
当然メジャー寄りの誌面なのかと思いきや、ファイターズ在籍時代の逸話、複数名の元同僚たちによる、ダルがどれほど凄かったのかの「証言」も多数掲載(トレイヒルマン 坪井 森本 建山etc...)。決してメジャーリーグが好きではない筆者にも、充実な仕上がり具合だった。
ファイターズファンにも印象深い2008年のCSファイナル、2009年の日本シリーズについてのエピソードも秀逸。変わり種としては彼が操る、各種SNSにまつわるデータもおもしろい。とりわけ過去に撮ったYouTube動画は、再度見直したくなってしまうこと請け合いだ。