センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

ディカプリオから学んだこと

レオナルド・ディカプリオ(41)が、アカデミー賞を今年「初受賞」したことで話題となった。

 

 

5度目のノミネートにして、初‥。ここまで栄誉を獲りそこなった、会場でのレオ様の姿を映像で見たことがある。別の人物の名前が読み上げられたとき、彼は即座に立ち上がり、穏やかな笑みをたたえながら、手を叩いて喜んでいた。ずっと欲しかった賞に選ばれたのが、他人であるのにもかかわらず。

さすが、“役者”だなぁと思った。自らが逃した他人の栄誉‥‥嬉しいわけがないだろう。あの笑顔の奥には『なんで俺が』の憤りも、少なからずあったはずだ。だが、それを微塵も見せなかったレオ様は清々しくて、本来なら「敗者」であるのに、俄然かっこよくも映ったものだ。

 

 

★直筆サイン★レオナルド ディカプリオ★Leonardo DiCaprio ●レヴェナント:蘇えりし者 (2015) ●ウルフオブウォールストリート (2013) ●華麗なるギャツビー (2012) ●ジャンゴ (2012) ●Jエドガー (2011) ●インセプション (2010) ●シャッターアイランド (2009) ●ディパーテッド (2006) ●アビエイター (2004) ●キャッチミーイフユーキャン (2002) ●タイタニック (1997) ●ロミオ&ジュリエット (1996) ●ギルバートグレイプ (1993)

Amazon.jpより 

 

 

世界的にも有名な俳優を“引き合い”に出すのも、どうかと感じるが‥‥ピート・ローズ(75)という元メジャーリーガーは、正直、あまりかっこよくはない。

イチローがローズの持っていたMLBの安打記録を抜いた。これに伴い、メディアにもよく顔を覗かせている。「日米通算」、そんなことは我々だって解っている。4256安打をマークした彼のMLB記録が、もちろん“別格”だってことは、ちゃんと承知しているのだ。

 

『日本のプロ野球はメジャーの格下』。記録達成の前後から、あたかもこうした発言を繰り返すローズ。格下だから、なんなんだ?イチローが日米通算でも何でも「公式戦」で4257本のヒットを積み重ねてきた事実に、変わりはないではないか。そんな選手はイチロー以外にいないんだ。

 

ローズが「格下だから」と思うのは当然だし、自由だけれども、それを押し殺して、イチローの記録を素直に称えていたなら‥‥あるいは、永久追放になっていた私の名を、再び世に轟かせてくれた彼に、感謝したい‥‥くらいの、アメリカンなジョークを飛ばせていたなら、ローズはもっと男をあげていただろう。イチローのコメントも、また変わっていたかもしれない。

 

今の日本人の目に映るローズは、悪いが、ただ卑屈な爺さんである。イチローによって見直された、彼の記録。現役時代を知らない日本人からもリスペクトされる機会を、彼は、みすみす失ってしまった。

 

 

前の記録保持者から、いろいろ皮肉を言われながらも『50歳まで現役を続ける』『日本だけでピート・ローズの記録を抜いてほしい』等々‥いかにもメディアが喜びそうなコメントを口にできるイチローもまた、大した「役者」である。

 

冒頭のディカプリオが出演した、映画【タイタニック】。同作品の美しきヒロインの役名が「ローズ」であるから、このエントリーを書いたわけではないのを、一応、最後に云っておこう。