センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【佐々木登板ゲームで隠れた「BIGBOSS」名采配「プロ野球」ここまで言って委員会197】メランコリー親父のやきう日誌 《2022年4月17日版》

もう四半世紀以上もノーヒットノーランの「当事者」になっていない――

 

 

1995年に西崎幸広が記録を達成して以来27年間、ハム球団は「する」方にも「される」方にもならず。これ、けっこう珍しい記録なのではないか。

ダルビッシュ大谷翔平といった突出した能力を持つ投手を過去にかかえながら意外な気もするが、いちばん近づいたのは2009年。9回2死からヒットを打たれて逃した、通算18勝投手の多田野数人というのがおもしろい。

一方の「される」方。17日の千葉ロッテ戦がヤバかった。まさかないだろうと思って前日書いた対佐々木朗希の「二試合連続完全試合」危機。それが、現実に8回まで継続されてしまった。もう漫画の世界である。前回の完全試合を彷彿とさせる投球内容に、ワシも覚悟を決めたが、あろうことか向こうから投手交代してくれた。

2007年の日本シリーズ山井大介のときと同様。今回の佐々木も、おそらくそのまま投げ続けていたら流れ的にヤラれていただろうから、ハム側からするとまさに「命拾い」をした感じ。そういった意味でこのチームには代々ツキがある。

 

だから、ワシらにはよかったのだけれど、以外のプロ野球ファンの目にはどう映ったのだろう‥。(8回降板は)彼の将来のためにとか、今シーズン先発の柱でいてもらうためにだとか、言わんとしていることは多少理解できる。けれども、何も一介のファンが佐々木を預かる首脳陣たちと同じように身を案ずる必要もないのでないか。ワシなら、ふつうに完全試合が観たい。観たいものは観たいw ‥そこは素直になったっていいと思う。

 

山井しかり、佐々木朗にしてもファンの記憶には残ったかもしれないが、「記録」としては何も残らない(連続イニング無安打は継続中)。記憶というのはだんだんと薄れていくものだ。これが「記録」とのちがい。イチローマリナーズ時代、年間最多安打記録を更新した際、ジョージ・シスラーという選手の名が取り沙汰されていた。彼だって、それまでの記録を持っていたからこそ、80年以上前の数字が引っ張り出されてきたわけで。

メジャーでもなかった、言ってみれば二試合連続完全試合の「放棄」は、非常にもったないことだ。今後、こんなチャンスはもう二度と訪れないかもしれない‥ とも言い切れないところが、まぁ今の佐々木のすごさなのだが(笑)

 

なんとしても完全試合だけは阻止してほしかった。でなければ、佐々木が高校最後の夏の決勝戦で登板を回避したこと‥ プロ一年目にまったく実戦では投げず、ずっと「温室」の中で育てられていたことが、なにか「肯定」されてしまうような気もしたから。

ワシは見出しにもあるとおり、古いタイプのうえ非科学的なオッサンであり、そういった高校生がこれから増えていきそうな風潮を少し寂しく感じた次第。故障を過度に恐れるあまり登板間隔を開けたりといったベテラン選手のような起用は、正直好ましくない。

 

逆に「投げ過ぎた」吉田もふたたび上昇の気配

BBM ベースボールカード 112 吉田輝星 北海道日本ハムファイターズ (レギュラーカード) 2021 1stバージョン

(C)amazon

 

 

とはいえ、佐々木を打てなかったこの試合に北海道日本ハムは勝利を収めた。よもやの(笑)

これにも触れておくと勝因は佐々木降板と、BIGBOSSの勘ピューター。今のロッテに‥というか球界には、佐々木より優れた投手はほとんどいない。その点、佐々木のあとに出てくる投手は酷だ。球も相当遅く感じたのではないか。投手を代えた時点で勝ち目はあった。

勘ピューター。これが終盤冴えまくっていた。小技が効きそうな細川に代えて、真逆な大砲タイプの万波中正を代打に送った采配。奪三振マシンの佐々木が相手で難しいと感じたが、案の定、三振‥。 だが、次に回ってきた延長イニングの打席で決勝のホームランを打ってしまうのだから、分からない。こんなコトを想定できるのはBIGBOSSくらいだ。

その裏のロッテの攻撃。一死一塁から中村奨吾が放った左中間方向への強い打球をレフト淺間が絶妙な守備位置でキャッチ。BIGBOSSからの指示であったとすれば、これも好判断。大きなプレイだった。

 

初のカード勝ち越しで、いよいよ真価を発揮し始めてきたのかBIGBOSS。開幕前の下馬評を覆す逆襲を期待している。

 

 

にほんブログ村 ニュースブログ トレンドニュースへ