十代の頃、よく観ていた野島伸司脚本ドラマ。これに度々出演していた「三大ヨウスケ」を、あなたはご存知だろうか。
『そこに愛はあるのかい?』のセリフで一世を風靡し、最近は【愛という名のもとに】バージョンを山本高広にパロられている、江口洋介――
非常に高いIQを持ち、鑑別所内でカリスマと化した男のときもあれば、深田恭子と石田ゆり子を天秤にかける、今では世のオジサン方垂涎の役柄を演じた、窪塚洋介――
そして、トリを飾るヨウスケが、先日リアルガチに「オレオレ詐欺」の被害にあったとされる 斎藤洋介 氏なのである。
‥‥ていうか、そこにもうちょっと“まともな”写真はなかったのかい週刊女性サン(苦笑)
ここのところお見かけしていなかったのもあるけれど、最初コレ見たときはさすがに焦ったゾ。目ん玉見開いて体育教師(人間・失格)を演じていたあの当時の威厳、まったくなし。痩せたせいか、名作【カッコーの巣の上で】に出ていたシーフェルトに、ますます似てきてしまった感もあり.......
まぁ、禍転じて何とやら。貴重な「詐欺体験」を語るため、先日は討論番組なんかに出演しちゃったりして、転んでもただでは起きない。ようやくこのヨウスケにも、遅い“ブーム”が訪れつつあるのか。‥‥思っていたよりも元気そうでよかった。
1日放送分【爆報!THEフライデー】にVTR出演していた、洞口依子。人知れず闘病生活を送っていたことが明らかにされた――
ノリ推しでした‥‥
10代、20代の若者にはあまり馴染みのない名前かもしれないが、主に90年代頃に活躍していた女優。近年は、週刊文春誌上で映画評論などもしたりしている。
前述【愛という名のもとに】にも出演し、江口洋介とは大学時代の同級生だった。仲間の恋愛をサポートする傍ら、自身は純(石橋保)と付かず離れずといった関係で、ありふれたOL、癒しの「ノリ」役を好演。悲劇的な死を迎えた伝説の男・チョロ(中野英雄)と、直接会話を交わした最後の人物でもある。
洞口依子も、ヒロインの鈴木保奈美もまだ20代半ばの頃‥。筆者にとっても印象深く、たしかに風刺をきかせた名作ではあったのだが、放送から四半世紀以上も経った今このドラマを観ると、けっこうキツい。
イチョウ並木通りを男女7人が横並びで歩き、ボブ・ディランの詩を、一人ひとりが一節ごと発声していく様は、何かこちらまで気恥ずかしさのようなものを覚えてしまう。「時代」と言われればそれまでだけど、平成後の後世にまで受け入れられるかどうかは‥‥その答えも風に吹かれている?