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【選手・監督の人間分析&(秘)近藤健介「プロ野球」ここまで言って委員会198】メランコリー親父のやきう日誌 《2022年4月21日版》

20日東北楽天戦。BIGBOSSは9回に石井一成が放った一矢報いる適時三塁打を、手放しで喜んでいたというが、筆者もそれは一緒だった........

 

 

完封負けは避けたいのと、試合に敗れても、あのような最後まで諦めない姿勢を観られたなら、ある程度ファンも納得して家路に就ける。‥などとガラにもないことを書いてしまったが、でも、真面目にここのところの石井の躍動ぶりには満足。

同日時点、打率は2割3分台とほぼ例年どおりも、11打点は2位以下を大きく引き離してチームトップの数字。効果的な一打が多いのに加え、すでに三塁打を3本も放っているように非常にアグレッシブだ。これは守備面でも言えることで「攻めの守り」はいかにもBIGBOSS好み。千賀、松本航と相手主戦クラスの投手から放った2本塁打も価値が高く、19日の楽天戦では一打席で田中将大から10球以上も投じさせた粘りも、今年の彼にはある‥。

そう石井を「べた褒め」する一方でますます存在感を失くしていくのが、現在ファームで調整中の中島卓也である。好守に専売特許の「粘り」まで取られてしまったら、現状、中島卓に勝ち目はない。貢献者ゆえ、誰もが口にこそ出さないけれど、内心は同じことを感じているはずだ。

 

それにしても分かりやすいBIGBOSS。栗山政権時、あれだけ重宝された中島卓や谷内、杉谷といった中堅クラスの選手がずっと二軍に置かれている。そのくせ今川優馬、万波中正、清宮幸太郎といったあたりの(まだ打率1割台の)若手を「手元」に置いているのをみると、監督の嗜好というか今後の方針のようなものがよく解かる。

 

たまに二軍戦の映像を覗くと、そこまで暗い顔はしていないのでモチベーションは保てているのだろうが、中島卓の心理状況はいかに‥。盟友だった西川遥輝などはまさに環境によって左右されるタイプの選手で、メジャー挑戦の夢が断たれた昨シーズンは、あまりハツラツさが感じられなかった。東北という新天地に渡ったのは、彼にとって「リセット」の意味も込めて吉と出たのであろうが、あまり古巣相手に躍動するのはやめてほしい(笑)

 

二軍でも打率1割台と苦戦中。上に呼ばれたのは上野響平だった

ファイターズマガジン 2018年5月号(vol.75)[雑誌]

(C)amazon

 

 

◇崩されたバットマン

 

近藤健介の様子が、何かおかしい――

 

久々4番に入った20日の試合では無安打。前日も4タコで、当てに行っているだけのような「らしくない」バッティングが目立った。振り返ると近藤の無安打は17日から続いており、そう‥この日は打線が佐々木朗希に8回まで完璧に牛耳られた試合。

近藤をもってしても3打数2三振と、まったく打撃をさせてもらえなかったわけだが、佐々木に当たる前までは前日も3安打を放つなど、打撃成績でも上位に名を連ねていた。これだけを見ると「令和の怪物」にリズムを狂わされた格好。

 

似たことが「平成の怪物」のときにもあった。投手・松坂大輔、打者は片岡篤史である。かの有名な155キロの速球に屈した片岡。その際にどこかを痛めたという説もあるが、定かではない。

ひとついえるのは、それまでの彼が絶好調であったこと。松坂と対戦するまで12打数6安打の打率ちょうど5割。この日を4打数0安打2三振で終えると、絶好のスタートを切りながらシーズン打率2割7分4厘と、彼にしては平凡な成績で終わった。筆者は今も、片岡のバッティングは松坂に崩されたと思っている。

むろん、片岡以上の通算打率を誇る近藤ならさほど時間をおかずに修正してくれるだろうが、当時の衝撃が両怪物によってオーバーラップしたのは確かである。

 

 

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