さすがは、最先端の設備を誇るスタジアム‥‥
屋根が開いていたなかでの25日、対ホークス戦は、それこそ幕張なみの強風が吹き荒れていたのだけれど、その影響もあってか試合途中にクローズ。当然風は止み、陽も射さなくなって、前後半でまったくちがう景色を覗かせてくれた。強風を背に、抜群の変化量で奪三振ショーを見せていた伊藤大海が突如崩れてしまうのは、ご愛嬌。結果的に試合に勝つことができたのだから全てヨシとしよう。
CS進出に向け、正念場となる20日から上位チームとの6連戦にファイターズは5勝1敗。これ以上ない戦績をあげた。目を見張るのは先述の伊藤大海も含めて、あげた5つの勝利がすべて先発投手に白星がついていたこと。‥近ごろ好調なリリーフ陣が注目されているが、それも先発投手がキッチリ自身の役目を果たしてくれていたからこそだ。
9月の声が聴こえてくると「タイトル争い」にも熱を帯びてくる。もっとも例年とちがい、個人の成績を気にかけている余裕は今シーズンのファイターズにはないかもしれないけれど、やはり、気になる(笑)
あいにく打撃タイトル争いの方はホークス勢が独占状態で期待薄‥。可能性があるのは投手の方で中継ぎの 河野竜生が31ホールドポイントでリーグトップ(26日現在以下同)。2位と5HP差をつけており、残り試合を考慮してもだいぶ優勢だ。
あと、最高勝率部門。こちらは9勝3敗で.750の山崎福也が現在トップ。が、このタイトル意外に複雑で「年間13勝以上」という規定がある。現状、残り試合から山崎福は登板ゲームにすべて勝って届くかの数字‥。そう考えると11勝(5敗)をあげているホークス・有原航平が今いちばん近い所にいると言えるのだが、先日2桁勝利を達成し、現在.714で好位置につけている伊藤大海にもチャンスはある。
「ひょっとしたら」のところで、その資格を残す 金村尚真に新人王の芽も‥?
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これまで「有力」と目されてきたライオンズのドライチ・武内夏暉が夏場になって足踏み。この間、8月2勝を積みあげた金村が6勝となり、7勝の武内と1差‥。防御率も金村2.41、武内2.37でほぼ互角‥。ちなみに今のところ両者に完投勝利はない。たが新人王を受賞するには「2年目」の金村が武内の成績を全部門で上回るくらいでないと、インパクトの面において不利な情勢。
ここにきて両投手に肉薄してきているのがオリックスの中継ぎエース・古田島成龍。2勝22HP、特に0点台の防御率(0.95)は絶大なインパクト。今の調子を閉幕まで持続できるようなら、こちらも有力候補の一人となる。
白熱のタイトル争い、栄冠は誰の手に――