東北楽天に在籍するジャフェット・アマダー(30)が、大立ち回りを演じた。
1日の福岡ソフトバンク戦。東浜巨が投じたインハイの投球に激高。「威嚇行為」で退場宣告を受けた。‥おかげで4番打者をゲーム序盤に失った楽天は元気なく敗れさり、大失速中のチームを象徴するような出来事となってしまった。
しかし、だ。このアマダー。私は気に入った。
球界最重量ともいわれる「巨体」を揺さぶりながら、マウンドに歩みよっていく様は、あたかも昭和時代の乱闘劇を見ているかのようだった。‥そう、“スピード”に違いはあれど『パスタイムください』の、ブーマー・ウエルズの再来である。
果敢にもカラダを張って、このブーマー二世を止めに行った、ソフトバンク・福田秀平が称賛されていた。たしかに彼は男らしい行動を取った「勇者」である。だが、北海道日本ハムの上沢直之(23)も、私はもっと称賛されていいのではと思う。
1週間も経たぬ先月27日に、退場にこそならなかったが、アマダーは上沢を「威嚇」していた。やはり身体に近いボールに対して怒り、彼の元に、ものすっごい剣幕でノッソノッソと歩み寄っていったのだ。
ひぃ~~(汗)
このときの上沢‥‥微動だにせず(帽子も取らずw)、マウンド上で仁王立ち。‥ビビっていたのでは決してなく、『なんであんな球で怒ってるの?』
おら、来てみぃ!!
と、言わんばかりの形相で?彼は一歩も引かなかったのである。
並みの男なら、まったくもってチビってしまいそうなシチュエーション‥。アマダーとともに筆者の中での「上沢株」も、さらに上昇した。