センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

日記的なもの 映画【ロスト・バケーション】

数々の怪奇事件、事故‥‥筆者が知っているなかでも屈指の“おぞましさ”を誇っているのは【橋北中学校女子生徒集団溺死事件】である。

1955年7月、中河原海岸に夏季水泳訓練に来ていた女子生徒ばかり36人が、溺れ死んでしまう水難事故だ。比較的浅瀬でその訓練は行われていたにも拘わらず、このような痛ましい事故が起きてしまったのは、海の異常流、つまり「自然現象」説を唱える学者は多い。

しかし、当の生存者によれば『海の底から引っ張られる“まがまがしい何か”を見た』といった目撃談が多数あり、まことしやかに「心霊現象」説を唱える人間とで、意見は真っ二つに分かれている。では“まがまがしい何か”とは、具体的になにか‥‥

 

防空頭巾をかぶり、モンペを履いた何十人という女の姿

 

‥これを、複数の人が目撃している。

こうしたことから、あの事故は『第二次世界大戦中に命を落とした人の「霊」によって引き起こされた』とも、一部で言われている所以だ。

もし‥もしも、霊説が本当であったとするならば、僕の根底にあったものが覆されてしまう。無関係の他人を巻き添えにする、霊とは本来、我々にとってそんな残虐恐ろしい存在なのであろうか。自分にも、これはきっと死ぬまでわからない。もっとも『そんなの霊による』と言われてしまえば、それまでなのだが。

 

 

仮に犠牲者が一人なら、鮫などの海の住人によって海底深くへ引きずり込まれた‥の方が、少なくとも霊説よりかは“現実的”だった。海中における人間は、ほぼ無力に等しい。鮫に遭遇してしまったら、泳げもしない筆者など、そのまま素直に食われてしまうしかないのであるが、諦めずに戦いきった、ある「女勇者」の物語‥‥それが、ブレイク・ライブリー主演【ロスト・バケーション】だ。

 

 

 

ロスト・バケーション (字幕版)

 

 

波乗りライブリーがお目当ての“スポット”に訪れた、なんとその日に、大型の人喰い鮫に襲われてしまう。ツイてないとしかいいようがないが、作り手の側からすれば、ヘンな伏線を張り巡らす必要もなく、経済的。おかげで90分以内に収まり、展開も非常にスピーディー。

当作品で自分は知ったのだけれど、嬢はリアルでディカプリオ氏の「元カノ」だったらしい。海で起きる物語だけに当然、ずっと水着姿でいるのだけれど、レオ様が惚れるのも判る。僕も惚れた。

 

サーファーにもあまり知られていない、いわゆる穴場的な場所で、訪れる者も少なく、結果的にそれが最後まで彼女を苦しめた。鮫に遭遇して、脚を負傷。命からがら岩場にたどり着いたはいいが、そこから岸まではだいぶ距離があり、泳いで戻るのも困難‥。

周りには鮫がうろついて、仕方なく、僕の計算が間違っていなければ、丸二日間もその岩場に居続けた。どう考えても「絶望的」な状況である。そこである程度、傷口がふさがってきたのをみて、彼女はとうとう“行動”を起こすーー

 

 

こういった内容。わかる人には解かると思うが、最後、若干【ドラゴンボール】のフリーザの末路と似ていて、笑ってしまった。サメ映画にありがちなヒトを喰らうシーンなどは最小限にとどめ、グロな印象はない。ただ、美しいライブリーに照準を定めるのもいいけれど、サメ好きとしては、もう少しサメの方にも光を当ててほしかった。

 

 

【ロスト・バケーション】は観たかった作品のうちのひとつで、ようやく視聴できた。“初陣”にしてはマズマズか。時間のある年末年始は恒例、旧作の映画などを中心に、また私見モロだしなレビューを綴っていきたいかと思う。参考になれば幸いです。

 

 

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