◇選手名鑑あそび?
毎年恒例、オールカラーの「選手名鑑号」がベースボールマガジン社より発行された。
一部の野球ファンの間で白熱する?表紙を飾るのはどの選手か?予想。‥今年は概ね予測しやすかった。詳細はご覧のとおり。
パ・リーグは、まぁ順当。ロッテの鈴木大地は難しかったけれど、昨年、本来ここに来るべき石川歩が散々たる成績‥。新人の安田尚憲では少々パンチにかける。その枠は日ハムの清宮ひとりで十分。となると、野手No.1の成績をおさめた鈴木しかいない。ただ、イチバン絵になったのは監督、井口資仁ではなかったか。
セ・リーグ。中日で現在もっとも「有名人」なのは松坂大輔であるが、入団した時期も時期だったし、一応、昨年度のタイトルホルダー・京田陽太もいる。中日ファンにも忖度した結果、彼が選ばれた可能性が高い。
混迷を極めたのは阪神だ。まったく予想がつかなかった。12球団で1、2位を争う人気球団でありながら、パッと“いかにもな”選手名が出てこない。元々、私がセ界に疎いとはいえ、阪神が予想しづらかったのは、おそらく皆々様も一緒ではないか。
いまさら鳥谷て
これは、分からない‥。こう顔ぶれを見渡しても、なにか阪神はんだけ“未来”がない感じ。2000本安打を達成したのも去年だしなァ。例年なら藤浪晋太郎‥なのだろうか。しかし、虎のプリンスも今は一転。苦境に立たされている。
少し気になって過去5年間、誰が同誌の表紙を飾ったのか調べてみたら、2014年から藤浪→鳥谷→藤浪→藤浪→鳥谷の順。
ありゃりゃ。これは厳しい。慢性的なスター不足なのかもしれない。
‥いや、鳥谷が巨人の長嶋茂雄はんのごとく「ミスタータイガース」とかなら話は別だけれど、特段そういうわけでもないんでしょう? ほんなら、ますます藤浪に立ち直ってもらわな。金子千尋に則本、菅野智之と菊池雄星ら、他球団が誇る“超エース級”と顔を並べられるくらいに。
◇イチローの行方
いまだ今シーズンの所属球団が決まらぬイチロー。一部で日本球界復帰も囁かれていたが、現実的ではないだろう。もしあるとすれば、彼の地元・名古屋に本拠を置く中日と、古巣・オリックスというのが、もっぱらの見方だ。
誰だったか、松坂との『ツートップが見たい』なんて発言をする著名人がいた。たしかに面白い発想ではある。しかし、パ・リーグ派の筆者としては、やはり、オリックスのほうでみてみたい。イチローはパ・リーグから世界へ羽ばたいていった人間なのだ。そう易々とセ・リーグに渡してなるものか(笑)
可能性としてはなくはない。福良淳一がオリックスの監督を務めているかぎり‥。
筆者など、近い将来イチローを呼び戻すためだけに、福良氏を続投させているのではないかと勘繰っているほどだ。現役時代はイチローを叱れる、数少ない先輩選手であったと訊く。世界のヒットメーカーと対等に話せる監督は現在、12球団を見渡しても氏くらいだろう。イチロー獲りのキーマン・フクラ。仮に獲得に成功すれば、過去の不振もファンは水に流してくれるのではないか。
イチローといえば、年始に【古畑任三郎ファイナル】(※1)を借りて再視聴した。お題は「フェアな殺人者」と少々ダサいが(笑)、撮影中、ほとんどNGを出さなかったというのは有名な話。
初犯、前科なしでも殺人罪なら少なくとも、7年程度はムショから出てこれない。あの世界でのイチローが、現役生活を棒を振ってしまったのかと思うと、本当に恐ろしい。役者・イチローも、いずれ、もう一回くらいは拝んでみたい。