センテンス・オータム

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【辛口】 斜め横からみた 「世にも奇妙な物語 2018春の特別編 PART1」

今年はフジテレビの長寿バラエティ番組が立て続けに終了したことで話題となった。気がつけば番組開始から28年‥。「世にも奇妙な物語」も超・長寿である。先の放送も、案内人を務められるタモさんに、寄る年波を感じずにはいられなかった。

90年代初頭、“トレンディドラマ”で常にキラキラしていた唐沢寿明も、今や立派な中年。ちょうどその頃に生まれた白石麻衣乃木坂46なるグループの、人気メンバーの一人だという。‥そんな彼らが初登場した「春の特別編.2018」を、今回も独自な目線で振り返ってみたい。

 

 

白石麻衣写真集 パスポート

 

 

しかしながら、これほど前後半で「ハッピーとバッド」が色分けされた回も珍しい。さらにいうと、白石と唐沢が出演していた前半2作品には、主人公がスマホを操っているシーンがやたらに目立った。近年の傾向とも照らし合わせ、もはやスマホは「世にも」に欠かせないツール‥のようである。

 

綺麗なネイルを施している女性をみると、操作しづらいのではないかといつも感じていた。 が、やはり“慣れ”なのだろう。細い繊細そうな指でカツカツとスマホを巧みに操る白石嬢のシーンに、どこかセクシーさを覚えた。

流行りのSNSをテーマとした作品。たしかに便利ではあるけれど『飲んでも飲まれるな』のお酒と同様、極めて依存性が高く、執着のしすぎはよくない。逆にSNSに振り回されてしまったオンナの悲劇を描く【フォロワー】

‥まぁ、ありがちなストーリーではあった。物語の鍵を握る「ミミ子@ど田舎」の正体が結局誰であったのか、謎のままで終わらせてしまうエンディングも、想定内(笑)。もしかしたらカノジョは存在していなかったのかもしれない‥程度にしておけば良かったのに、あの最後の描写(何者かが車で走り去るシーン)は、少し余計だったのではないか。

 

‥ちなみ、SNSなら筆者も細々とやっているが、他人のつぶやきも見なければ絡むこともない。常に一方通行。よって一向に「フォロワー」は増えない(笑)。しかし、私はそれでいいのである。大抵の人間は“他人”に興味はないのだ。フォロワーの数に乗じてお金がもらえる‥のならまだしも、数の多さには何の意味を持たない。なまじフォロワーを抱えて、自分は人気者であるのだと、大いなる勘違いをする輩がリアル社会にも大勢いると訊く。本作品がSNSにまつわる、現代人への“警鐘”となってくれれば幸い。第二の白石麻衣‥もとい劇中の「港区OL ハル」を生まないために。

 

 

不毛地帯 DVD-BOX 1

 

 

続いて、唐沢氏主演の【不倫警察】。時代に乗っ取ったタイトルは、名ばかり‥。

どうやら原作のない、こちらは「オリジナル」の作品だったようである。まもなく訪れる「30周年」に向けて、その心意気やよし。しかし途中、間に2回をコマーシャルを挟むほどの“引っ張る”内容だったのかといえば、そうでもない。

近未来の日本を描いていた‥のかどうかは定かでないが「新憲法」に翻弄された、男の運命。明るいオフィスでのシーンから一転、不倫疑惑?の罪で囚われ、一瞬の隙をついて護送車から脱走。しかも「爆破シーン」まである、無駄な金のかけっぷりだ(笑)

 

『世間ってなんだ?』 そうつぶやく主人公の住む街は、もぬけの殻だった‥‥そんなオチ。私なりにあのラストを解釈すると、おそらく、彼がいる世界のほとんどの住人は、すでに“囚われの身”であったことを意味していたのだろうが、ダダーっと、それこそ一方的に進行していく展開に、まったくもって視聴者は置いてきぼりであった。もう少し、考える時間と「奇」を味わう時間を我々に与えてほしい。なんだか、とんだ茶番見せられた気分‥。《次回、ハッピー後篇》

 

 

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