花火だ!TUBEだ!‥そして、夏といえば
高校野球だ!
そんな御方も大勢いらっしゃると思う。むろん、アマチュア野球なら、ほぼオールシーズンそこかしこで試合は行われているが、今夏はなんとっても記念すべき第100回大会。甲子園にゆかりのある超大物ゲストが各日の始球式に登場するといった情報もあり、運営サイドもさすがに熱の入れ方がちがう。
しかし、100回とは‥‥。データによると、初代優勝校は1915年の京都二中という学校。この時代と言えば、日本も参戦した第一次世界大戦の真っ只中である。なんだかもの凄い、歴史の重みを感じてしまう。
一時代を築いたPL学園に取って代わり「大阪の雄」となった、大阪桐蔭。一部の間で「銀河系軍団」とも評される、今年のメンツが半端ないらしい‥。最近、流行語につくづく乗っかっているが、この言葉わりと便利。
なんでもドラフト候補生が6人も、7人もいる‥‥。そんな情報は私の耳にも届いていた。いわずもがな野球は9名で編成されるスポーツである。プロのスカウトのお眼鏡にかなう選手が大量に在籍する今年の桐蔭ナインは「半端ない」以外の何物でもない。某専門誌を貪っていたら、中でも根尾昂(ねお あきら)くん? 彼が大注目のプレーヤーなようで.....
投手兼内野手、おまけに打撃もえぐい。大谷も顔負けの「三刀流」である。日ハムだけでなく、おそらく、多くの球団が彼をリストアップしていることだろう。それにしても上の記事‥巧いな。Neo二刀流て。
投手としての技量も捨てがたいけれど、せっかく打撃に非凡なものを持っているのなら、内野手として育ててみたい。とりわけハムは。‥遊撃をメインでやっているなら、二塁もこなせるだろう。
はい、現在のウイークポイント。セカンドは流動的で、ここのところは“日替わり”のような塩梅。守備も打撃も心もとない渡邉諒を観ていて最近、それは顕著に見てとれた。
‥13年の「ドライチ」である渡邉しかり、そもそも次世代を担うべくドラフト上位で獲得した高卒野手たちが伸び悩んでいる。前年ドラフト2位の森本龍弥、さらに前年のドラフト2位(実質ドライチ)である松本剛も、今シーズンにかんしていえば、戦力になっているとは言い難い。
とりわけ後者は、昨年あれだけ活躍したのにも拘わらず、セカンドのレギュラーが現状不在でもあるのに、栗さんは彼を使おうとしない。多少調子が悪くても『松本と心中してみよう』といった意志が、少なくとも我々にはまったく伝わってこない。成績以外の、首脳陣に訴えかける強い何かが、今の松本には欠如してしまっているのだろう。
唯一2010年のドラ2、西川遥輝はモノになったが、ブレイクしたのは皮肉にも外野手転向後だった。ファーストの中田、ショートの中島卓も早ミソジの手前‥。そろそろ本腰入れて着手したい。これらを踏まえると、やはり『内野手Neo』。あの西川でも果たせなかった、センターラインを担う“強打の内野手”というのを、久方ぶりに見てみたい気もする。
高卒内野手といえば、この男を忘れてはならない。昨秋7球団競合のすえにゲットし、北海道を狂喜乱舞させた、清宮幸太郎ーー
正直、一軍では“まだ”苦しい。カウントが追い込まれてしまうと、もう三振するイメージしか浮かばない。このまま二軍で研鑽を積むのもアリなのではないか?‥とも最近思えてきた。少し寂しい気もするが。
19日現在、23試合の出場で打率.174 本塁打1 打点2 の数字は、高卒1年目とはいえ、いかにも寂しい。これらの数字をみると、大谷翔平が1年目に残した【打率.238 本塁打3 打点20】という打者成績すら、たいへん優秀に感じられる。今季の清宮は、ここにも届かないのではないか。
開幕前は松井秀喜ともよく比較されたが、とんでもない。近年のドライチ高卒選手で、今のところもっとも彼には近い成績を残しているのは、中日の高橋周平。一年目の成績が41試合の出場で打率.155、本塁打2の打点が3である。
チームが優勝争いをしている今シーズンは昨季とちがい、若手選手を試す余裕、時間はほとんどないといっていい。怪物ルーキー、二年目の爆発に期待したい。