センテンス・オータム

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【人生観を変える「バタフライ・エフェクト」】エースの映画日誌ミニ 《2019年1月31日版》

今の人生に満足していない者は、自分の実力のなさを嘆くことはない。あなた自身は何にも、これっぽっちも悪くないのだ。すべては周りにいた、大人たちの責任であるのだから.......

 

 

実はこれと似た思想は以前から持っていて、私も若かったころ『ヒトのせいにするな』と、よく交際相手の女性に叱られていたものだ。

しかし、とりわけ精神が未発達な子供のうちは何かと抗えぬ環境に置かれているのが、事実なのである。『子供は親を‥』と、なにもそこまで遡る必要はない。もっとシンプルに、違う学校に通っていたら‥‥いや、1、2年生活を共にするクラスメイトが違っていただけでも、今とはまったく景色の異なった人生が拓けている可能性は高い。

すなわち“運”の問題なのである。これにうまく乗っていかれた者と、そうでない者‥‥この違い。個々が持つ実力が活かされるのも環境次第。環境がヒトを変えるのだ。「運命」とは、往々にして他人によって決められる。

 

筆者の人生観を確かに変えた映画バタフライ・エフェクト。神以外に「運命」とやらを、自在に操れる“他人”がいたとしたら――

 

 

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ある一定の過去の時間に、遡ることのできる男が主人公。いわゆるタイムスリップ系統のものは多いが、本作品の場合、過去に戻り、男が行動を起こすことによって関わってきた人間の、後の人生までも変えてしまう。すべては男の手に委ねられているのだ。運命を“操られている”側は、むろん、それを知るすべはない。

 

少年院に入れられるほど落ちぶれたワルが「別の人生」では正義感に溢れた男になっている。幼少時代に主人公と相思相愛だった幼なじみ。彼女も娼婦となっていたり、成長して“無事に”付き合っていたり‥‥亡くなっていたり。

本作品のケースは、少し極端かもしれないが、でも実際、そんな紙一重なものだと思う。キッカケひとつで、たとえば今いる犯罪者が、東大に通っている人生だってあり得たというわけだ。本人の「努力」とかだけではどうにもならないことが、この世界には間違いなくある。

 

 

ときに非情な運命。だが、それに男は何度も時間を遡って、必死に抗い続けた。自分だけでなく、みんなの幸福を願う男は、それこそ神と化していたかのよう。いろいろと考えさせてくれた【バタフライ・エフェクト】。きっと私にも、もっと「別の人生」が存在していたはずなのだと思想するのは、はたして悲観なのか、楽観であるのか……

 

 

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