ひょっとしたら、ひょっとするぞ........
松本剛の4割、ではなくて首位打者。絶好調男のバットから快音が止まらない。3日の東北楽天戦が無安打に終わって打率4割を切ってから、一時3割5分台にまで率を下げるも、ふたたび上昇の気配。目下.383でリーグトップを走る(29日現在)。この間、3安打と4安打ゲームが2試合ずつ。毎試合ヒットを積み重ねながら固め打ちできるのも、今の松本剛の強みだ。
気づけば今月、5月も月間打率は3割5分越え。さらに2本のアーチ(神宮さまさま笑)と9打点5盗塁を上積みし、先月、惜しくも選考から漏れた月間MVP選出に再トライをかける。
もし万が一、複数回タイトル獲得の経験を持つ吉田正尚、柳田悠岐らを差し置き、今シーズン松本剛が首位打者となろうものなら、記録マニア垂涎。まず右打者での首位打者となるとパ・リーグでは2011年の内川聖一以来11年ぶり。過去4人いる日本ハムでも、前身の球団も含めて初の偉業となる。
そもそも、ここ3シーズンを振り返ってみても3割越えをはたした右打者は2019年の荻野貴司(.315)、2021年の杉本裕太郎(.301)しかおらず、希少性は高い。
最近髪色を明るくしてイメチェン?
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「春の珍事」といったら失礼だが、それでも過去の実績からして、まさかこの時期までトップにいられるとは思わなかった。好調を維持しつづける今季の彼であれば「最後まで」も、マジにひょっとしたらひょっとする。月間MVPを手土産に、初のオールスター出場、オフには【チーム帝京】wの一員として野球BANに‥と、夢は膨らんでいく一方だ。
それにしても松本剛の「急覚醒」により、2011年のドラフト組がエモい。同年のドラフトは1位指名した選手に入団を拒否されている。球団とすれば、やってはいけない失態をおかしてしまったわけだが、代わりに高卒で入った松本剛、近藤健介、上沢直之が今や押しも押されぬ投打の主力選手へと成長するのだから分からない。