センテンス・オータム

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【激辛口】 斜め横からみた 「世にも奇妙な物語 2023.夏の特別編」 ※ネタバレご注意

自衛官候補生が小銃を発射させ、二人の隊員を死亡させてしまった事件‥‥。ちょうどその一週間ほど前、夕方の【相棒】再放送に、これと非常によく似た描写があった。隊員兼犯人役・徳重聡が精神を病んだ鬱回。

沈没したタイタニック号を見学しにいった潜水艇が行方不明‥‥。ちょうど今週末に劇場版【タイタニック】が地上波で送られる。

 

‥と、なにか今月は妙に現実とリンクしていて、いささか不気味だった。こんなリアル「世にも奇妙な物語」はいらんのだけれど、本家よろしく富豪が乗っているとされる潜水艇の帰還を願うばかりだ。

話題は変わって創作のほうの【世にも奇妙】。つい長年のクセで放送前にはすべての用事を済ませてテレビの前でスタンバっていたのだが、ちょっとひどい(笑)

‥年々つまらなくなっていってないか? 身も蓋もないようなことを言ってしまうようだけれども。フジの公式サイトで見られた、出演者たちの喜びの声。けっきょく愉しんでいたのは、出ていた彼らだけだったりしてw

4本中、3本がブラック落ち。まさかの。まぁそれ自体は良いとして、今回も気になった点を独自な視点でいくつか挙げてみよう。

 

まずブラック落ち、ではなかった西畑大吾主演の【虹】。結論からいうと、感動の押し売り。4本の中ではコレがいちばん嫌いな作風だった。バックにショパン「別れの曲」の、あからさま具合よ。個人的に「101回目のプロポーズ」での薫の回想シーンの印象が強い名曲を、こんな薄っぺらな内容の話でかけちゃダメ(笑)。出演時間が短かった奥田瑛二サンも無駄づかい。もしか、彼と同世代の人で同じ境遇にある視聴者には多少響いたのかもしれないが。

 

鈴木保奈美【お姫様クラブ】も、痛かったなぁ色んな意味で。ツッコミどころは今回随一か。栗原類王子様役て。特段笑いに走るわけでもなく、わりとガチだったし(笑)。松尾貴史なんか、別の役だったらイイ味だしそうなのに‥。

トレンディドラマの走り、保奈美も今や立派なオバサン役。「父の日」を間近に控えていたなかで、あのオチってなくなくなーい? 全国のお父さん方を敵に回してしまわないか、老婆心ながらに心配......

 

画像はイメージ (C)amazon 

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つづいて、中川大志【小林家ワンダーランド】。だいぶムリのある設定だったが「らしい」作風ではあった。自宅をテーマパーク化、子どもの頃に誰もが一度は考えたことが‥‥って、あるかい! まして最近の子どもは冷めてるからね。

筆者のような中年男性層は、おそらくヒロイン役・篠崎愛の、健康的なお姿に視線が釘付け? だてにサテライトオフィス。さて、あのあと中川クンはどうなったのか、視聴者に丸投げの無責任なところも、いかにも「世にも」らしい。

 

ラストに池田エライザ【視線】。‥うん、コレも懐かしかったね。昔の「世にも」に似たようなのがある、きっと。ハッピーエンドと見せかけてのバッドエンディングは、お得意な手法だけれど、今作はリアリティが伴っていて、けっこう刺激強めの締めくくり方だった。

4作品のなかで「恐怖担当」を請け負ったのが、この作品。ただ、いちばん怖かったのはエキストラの皆さんの 視線。CGも使わずに?ある人は食べながら、ある人は赤ちゃんに高い高いをしながらエライザを見続ける‥。エキストラによってギャラの違いはあったのか、ちょっと気になるところ《了》

 

 

risingham.hatenadiary.com

 

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