センテンス・オータム

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【詰め合わせ】 プロ野球あれこれコラム3

何で辞めるんだ!

 

 

3日の引退試合。軽快にゴロを裁く札幌ドームに集まった観客誰もがそう思ったはずである。最近「劣化」なんて言葉がそこかしこで多用されているけれど、少なくとも飯山裕志の守備に関してはそれは感じられない。肩といい、正確なスローイングといい、正遊撃手の中島卓也に、なんら引けを取っていないように感じた。

 

そういえば先日、飯山の“思い出”を綴ったエントリーの中に、『三塁前に転がった米野のボテボテのゴロを』と書いた。よくよく振り返ってみると、大谷が投手ゴロをはじき、結果、三塁前に転がったもので、それを猛然と突っ込んできた飯山が処理したというプレーだった。そうか、だから大谷が「最敬礼」していたのか‥。物事は、もっと正確に記憶していなければ。読者と飯山にお詫び申し上げたい。

 

引退試合、また別の側面から筆者は辛かった。

同年代の選手が引退してしまうというのもそうだけれど、彼の両親がスタンドで見守っていた光景をみて『あぁ、最高の親孝行だなぁ』と。それに引きかえ、大した親孝行もできなかった自分が、とても惨めに思えた。この先、私も“目に見える”形で誰かを「感動」で泣かせてしまったりすることがあるのだろうか。

 

 

‥などと、シンミリしている場合ではない。

まだまだ語らなけれならないことが、私にはたくさんある。それでは行きまっせ。徒然なるままに、今回もプロ野球コラム、第三弾!

 

◇京大クンの戦力外通告

 

千葉ロッテの田中英祐(25)が「戦力外」となった。

京大卒で初めてのプロ野球選手が誕生か‥。2014年のドラフト時に、おおいに話題をさらった彼も、わずか3年でクビをきられた。田中の厳しい「現状」は自分の耳に届いていたが、まさかこんなにも早く見切りをつけられてしまうとは。ドラマ性のある田中は、年末に放送される東山紀之がナレーションを務める番組の、恰好の“題材”となりそうな気配....

 

 

オーナーズリーグ22弾/OL22//NB/田中英祐/ロッテ/OL22 036

 

 

「インテリ」は、やっぱりダメなのか。そうした声も聞こえてきそうななかで、今ドラフトで東大の宮台康平君が満を持して。

春先に調子を落としたのは気がかりだが、左腕で150キロ近い速球を放る。参考までに前日本ハムで東大OBの遠藤良平は、ストレートの球速が130キロにも満たなかった。宮台君は田中や遠藤より、プロで通用する可能性は秘めている。正確にはプロでも“需要”はあるだろう。東大初の「ドライチ」指名は遠のいたかもしれないが、こちらも注目したい。

 

 

◇投手だって命がけ

 

私は常々不思議に感じていた。なぜ、プロ野球の試合で「死人」がでないのかと‥‥。

 

だってそうだろう。石のように硬いボールが140キロ近い速度で頭めがけて向かってきたりする。その際、躰には何万(何億?)Gもの衝撃を受けるらしい。実際にメジャーリーグでは、不幸にも死人がでてしまったケースもあるようだ。

しかし、日本では、あまりそれは訊かない。頭部死球などが原因によっての、直接死に結びついたケースは、少なくとも2リーグ制になってからは皆無なのではないか。

危うかったときは、もちろんあって、当時速球派と知られていた外木場義郎投手のボールをコメカミ付近に、まともにくらった田淵幸一。その場に昏倒した彼を見て、同僚の江夏豊は『もう死んだ』と思ったそうだ。

 

死球だけではなく、投手にだって、ときには危険が及ぶ。

打者が弾き返したライナーは、投手が投げたそれよりも早い速度で向かってくる。捕手以外で、打者から一番近い距離にいるピッチャーも、命がけ。先日もオリックスの小林慶祐(24)が打球を顔面にモロに受けて、緊急搬送された。幸い大事には至らなかったそうで何よりだが、田淵の件しかり、“普通の人”なら即死もあり得る。

日々身体を鍛えているアスリート‥。しかし、アタマはどうやって鍛えれば良いのだろう。一度うかがってみたい。

 

最後に‥その病院へ搬送される際に小林を囲むようにして視線から“防御”した、オリックスナインの優しさに「熱盛!」である。

 

 

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