センテンス・オータム

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動物園で撮った家族の写真 【上野動物園120周年記念行事実行委員会 編】

◇俺が産まれる前からいるって、すごくね?

 

 

‥ちょっと木村拓哉風味でいってみた。

主は恩賜上野動物園にいる、ガラパゴスゾウガメのタロウ。1969年に来園。飼育動物の中では最長寿であり、推定年齢87歳!なんだとか。

たしかに今のサブ~い季節、常にポカポカ陽気の爬虫類館はピッタリなのだが、待てども持てどもタロウさんはピクリとも動かない。考えてみたら、来園歴数十回の筆者でさえ、元気に動き回る彼の姿を見たことが、あっただろうか。‥それくらい、いつもジッとしているイリエワニも同様)

ただ、来園者の動画などを見ると、わりと活発に動く日もあるらしい。そうしたタロウさんを拝めるのは幸運だ。次がいつになるかわからない“動く”タロウさんと出くわしたら、なんか良いことが起きそう。あぁ、私を竜宮城へ連れてって。

 

 


ガラパゴスゾウガメのタロウさん@上野動物園

 

 

◇そもそも、動物園自体がすごくね?

 

明治時代に開園て‥。歴史ありすぎ。当然、戦前戦中の日本もみてきたわけで、猛獣処分といった哀しい出来事もあったりした。【かわいそうなぞう】で、ご存知な方も多いだろう。

私は、その当時の動物たちを見てみたかった。100年経って人間はだいぶ変わったけれど、動物はどうなのか‥‥。あらたな歴史とともに、意外な事実も発覚。上野動物園はパンダだけじゃなかった。

 

 

 

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この表紙に惹かれた。ある一家が収めた昭和18年当時のもの。

いいなぁ、こういうの。子供たちは余所行きな格好をしてパシャリ。この頃は、動物園こそが最大の「テーマパーク」だったのだろう。

ページをめくってゆけば、必然的に誰もが気づく。皆、一様にキリンをバックにして収まっているのだ。当時の園の“花形”はキリンであったのか? おっとりしてるのも多いから、動き回る他の動物より“撮りやすさ”で選んだのか‥その辺は謎である。

キリン、せいぜい象。個人的にはもっと色んな動物を拝見したかったが、本に載っているのは一般の方々に送ってもらった写真。傾向が寄ってしまうのは、致し方ないところか。

 

表紙のご家族を見ても判るとおり、比較的、富裕層な方々の写真が多い気もしたが、生きていくために特段必要のないカメラ(とは、当時言わないか)なんて持っているのは、たしかに一部のお金持ちぐらいだったかもしれない。

 

 猛獣好きとしては【神田っ子のトラ】を拝めたのはよかった。これは動物園のもので白黒の写真だったが、檻の中で鎮座する姿は、現代の美しいトラと何も変わらない。

 終戦直後、餌の食糧難から【カボチャの種】持参した人には、入園料が無料になったらしい。時代‥といえばそれまでだが、そういった試みが今にあっても面白い。

 

 

‥それにしても、動物園にいる人たちは老若男女、いつの時代も皆、幸せそうだなぁ。ごちそうさま。私も久々、上野に行きたくなってきたよ。被写体は、俺一人。バックにタロウ!よろしこ(古っ)

 

 

動物園で撮った家族の写真