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【ありえへん∞北海道日本ハム2 -これが呑まずに観てられるってか-】酔っ払い親父のやきう日誌 《2020年9月03日版》

2日の東北楽天戦は『ありえへん』ことがいっぺんに起きた――

 

なぜ、選手でも指導者でもない私が夜も寝つけぬほど、暗澹な想いを強いらなければならないのか(失笑)。‥見捨てるに見捨てられない、これが「惚れた者」の弱味である。

 

 

◇「ありえへん」其の一 【一世一代の好投】

こちらは良い方のありえへん。先発を務めた上原健太(26)が5回無失点投球。相手がリーグトップの勝ち星をあげている涌井秀章とあれば、誰も口には出さなかったけれど「かませ犬」の要素が正直、色濃かった。なにせ、それまでファームでも1勝しかできていなかったのだから。

「かませ犬」とは若干表現がよくないかもだが、トーナメント方式ではないプロ野球においてはよくあることで、私が憶えているかぎりだと無双状態だったハム時代のダルビッシュに、ローテーションの谷間的な投手をぶつけるチーム、事例も幾つか見られた(ホークス・山田大樹は数度あったと記憶)

 

しかし、勝負事は分からない。「対個人」で見れば結果的に6回3失点の涌井に、上原が投げ勝っているのだ。二軍で1勝、防御率5点台の上原がMAX149キロ(筆者調べ)の速球を武器に、メジャー(札幌ドーム)で躍動。イーグルスの打者連中をキリキリ舞いさせた。‥これを予想できた者は、多くはあるまい。あらためて彼を抜擢した首脳陣の「眼力」には恐れ入った。

 

公表190センチ、長身左腕の「本格派」タイプは、あまり国内では見かけない。投球のシルエットだけを見れば故・金田正一さんのようだ。思い出せばこの上原、2年前の交流戦でホームランを放っている(+勝利投手)。突如現れて「ありえへん」ことをしでかす。‥そこも首脳陣の「計算尽く」であったのだとしたら、お見事だった。私の負けを認めよう(笑)

 

 

◇ありえへん其の二 【勝利の方程式崩壊】

 

今シーズン、DeNA山崎康晃がストッパーの座を剥奪されたらしい。彼には積み上げてきた実績もあり「よほどの事態」が起きなければ、安泰のはずだったが。

‥なるほど2日現在で3敗を喫し、防御率も5点台後半。この数字を眺めるだけで彼の苦闘ぶりが窺える。

 

 

プロ入り時は絶対先発型だと思ったのに‥素人には分からへん

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そうなれば、同様に「よほどの事態」が起きた北海道日本ハムも、守護神の交代は大いにあり得る。またしても秋吉亮が3点のリードを守れず、今度は逆転まで許してしまった。

8回まで完璧な試合運び。継投もピタリとハマり、ファイターズの完全な勝ちゲームでありながら落とした、この試合はだいぶ痛い。ゲームを締める「クローザー」の重要性を、また改めて思い知らされた。

そもそも、接戦もしくは勝ちパターンで投げる中継ぎ以降の投手の中で「クローザー」の防御率がいちばん悪いという矛盾‥。ありえへん。終盤に近づくにつれ、安心より不安の方が増していくのは、いかがなものか。

今回5失点の秋吉は、山崎の防御率をさらに上回る、6点台まで跳ね上がった。ランナーを背負っても粘れる、そこが今季同じ好調とはいえない宮西尚生と秋吉の、大きな違いだろう。さすがに即下へ落とすことはないだろうが、この際最後のカタチにこだわらず、調子のよい投手を「暫定」クローザーで。

 

 

◇ありえへん其の三 【空回りする岩本勉

 

当日、解説を務めていたのは岩本勉。実、秋吉が同じ相手に3失点したときも、放送席にいたのは彼だった――

 

もちろん岩本には何の罪もないけれど、秋吉が先頭打者をアウトに取ったとき、その時点で投球フォーム(腕のしなり)を褒めちぎっていた。まだ、我々が幸せな時間にいた頃だ。

その直後からまさかあんな展開(5連打)になるとは、さすがに予想さえしていなかったろう。N・マルティネス(二番手で登板)の頭を観て『マイケル・スコフィールドのようだ』と陽気に喩えていた「ガンちゃん」の姿は、もうどこにもなかった。

 

 《参考》

risingham.hatenadiary.com

 

最終回の攻撃も一死満塁から、俊足の持ち主でまずゲッツーはないだろうと言われていた西川遥輝が、そのまさかの「ありえへん」併殺でゲームセット。彼のセンスと脚力に一縷の望みを繋いだリプレイ検証も、実を結ばなかった.......

 

 

一試合でこんなにも起伏に富んだ試合も、なかなか珍しい。これが良い方向に転がってくれたら万々歳なのだが。本当なら前日好投した上沢直之のことなどについても語りたかったのだけれど、昨夜の逆転負けですべて消し飛んでしまった。

こっちも、胸のすくような「大逆転勝ち」とか、たまにはしてくれれば良いのに。‥たまには。

 

 

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