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【これで誰もが安心?失踪者に“強制”したいアドバイス】エースの芸能日誌 《9月26日版》

「生産性」ではなく「生殖性」が適切なのでは.......

 

 

あの杉田水脈の意見についてそう綴っていた書き手がいた。マツコデラックスさんを例に、稼いで税金をたくさん納めている彼女は、まちがいなく「生産性」がある‥‥誰でしたっけ? 書き手を失念。私としたことが。しっかりメモを取っておくべきだった。

 

それよりも新潮45が休刊とは。物議を醸した一連の文章はともかく、私とすればこちらの方が哀しかった。もっとも最近は読んでいなかったが、一時期“ドはまり”していた。主に事件モノを扱った新潮45シリーズは、コンパクトに文庫化されていて読み漁った。おかげで平成以後の事件がだいぶ詳しくなった。ま、別に自慢するほどのことでもないが。

 

何より特徴的なのは、本のタイトルが秀逸だったこと。ここに一部を列挙してみよう。

 

その時、殺しの手が動くー引き寄せた炎、必然の9事件

殺戮者は二度わらうー放たれし業、跳梁跋扈の9事件

殺ったのはおまえだー修羅となりし者たち、宿命の9事件

 

ウットリするほど、ネーミングセンス抜群‥。もうこの辺はさすがとしかいいようがない。「跳梁跋扈」なんて四文字熟語‥当該本で初めて知ったし。

取り上げられた事件のなかで、とりわけ忘れられないのが「自殺実況テープ」の項だろう。実物を耳にした者がことごとく精神を病んでしまったとか、冒頭からしてまず怖い。そこからテープに録音された音声をもとに、自殺者の行動を追っていく‥といった体。

‥なんだろう、事件そのものが特異だったせいもあるけれど、死と隣り合わせにいる男の、やたら冷めた感情、物言いが逆に恐怖感を募らせる。ちなみ、この男は一度自殺に失敗していて、ふたたび“死に場所”を探す旅に。最期は、幾分オカルト仕立てにした書き手の上手さもあって、トラウマ感が倍増‥‥。

文章で読んでいても怖いのだから、“現物”はもっとだろう。そら精神も病む。筆者も興味本位から件のテープの音源を必死で探し回ったが、未だに見つけられていない。しかし、それがかえって良かったかもしれない。もし、テープを耳にしていたら、私はまだこの世にいられたかどうかーー

 

収録巻

殺人者はそこにいる―逃げ切れない狂気、非情の13事件 (新潮文庫)

 

 

◇緊急!公開大捜索“18秋

 

今夜TBS系列で放送される、現在身元が分からなくなってしまっている人を捜す番組。この手の番組も実は個人的に好物で、以前は【テレビのチカラ】も毎週欠かさず視ていたくらい(笑)。“第三者”だから、こんなお気楽なことを言えるのだが、当事者たちは皆一様に真剣。当たり前。できるだけ力になってあげよう。

 

www.tbs.co.jp

 

 

まだ詳細ラインナップを確認していないので何とも言えないが、ある日忽然と姿を消した「失踪者」の捜索が、今回も番組の軸となるのだろう。失踪‥‥もうこれは二つの理由しかなく、自らの意思で消えたか、これはあまり考えたくないが、何某の犯罪に巻き込まれたか、だ。

私の見解、また過去の事例から意見させてもらうと、子供の場合はもちろん後者。大人の場合は前者が意外と多い。つまり、明確な意思を持って「失踪」している‥。このとき周囲の人間は大体『心当たりがない』と口を揃えていうが、当人にしか知り得ない“心の闇”を抱えているケースが多数。切羽詰まったときほど身内に打ち明けづらいのは、私たちだって一緒。だから、番組とかで下手に詮索されたくなかったりもする。

こうした失踪者は、このままだと色んな人に迷惑をかけ続けることになるので、何らかの意思は示しておいたほうがいいだろう。『私は元気でやっています。どうか捜さないでください』と、ちゃんと捺印付きで。これなら身内の人間も、とりあえずは安心すると思う。

 

事件、事故に巻き込まれた場合。状況的にはたしかに厳しいけれど、昨今は生存して帰ってくるケースがだいぶ増えてきているのも事実。親でさえ諦めかけていた子供を抱えて、山を下りてきた‥あの逞しいお爺様の話が記憶に新しい。最後まで、可能性はあると信じてほしい。

 

 

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