ストーカーって、したことも、されたこともないから分からないのだけれど、前から疑問がありまして........
もし、ストーキング行為を行ってくる相手が、とんでもなく美女またはイケメンだったら。
創作の世界の話だが、若かりし頃の渡部篤郎がストーカー役をやっていた。見た目はあの通りハンサムで、職業「医者」という高スペック‥。これでも決して揺らがないのなら、あなたのパートナーへの愛はホンモノだ。
絶世の美女が迫ってきたとして、私はそれを袖にする自信と勇気がない(苦笑)。ただ容姿以外にも、ストーキングされるほど想われるのは、むしろ光栄なことであり、人生においてそこまで熱烈な愛情を抱かれるのは、そうそうあるわけでもない。あなたを本当に想い、幸せにしてくれる相手は誰なのか、一度、立ち止まって考えてみるといいだろう。
佐藤めぐみ彼女、戸田恵梨香がストーカー役に回ったという、世にも奇妙ならではのキャスティングが【これ‥‥見て‥‥】。この幸せな想われ人、彼氏役に選ばれたのは、ブレイク前の向井理である。
悪女のように描かれていた佐藤めぐみ。真実は‥‥
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この物語は、戸田と向井が恋人同士であるかのごとく視せるも、実はふたりに面識はなく、戸田嬢が一方的に想いを寄せていただけという、一種の映像トリックを用いた作品。最後の種明かしの段階で『おまえ誰?』と相成るのは、同じストーカー系奇妙の【ルナティック・ラヴ】と一緒だ。
今回、筆者がツッコミを入れたいのは彼氏役の向井理の方。この男が とんでもなく弱いw
物語終盤、本性を現したストーカー戸田と対峙する場面での、ビビリ具合がハンパないのだ。小型のナイフを持っていたとはいえ、相手は華奢な女性(君は成人の男性)。わずかに抵抗を試みるも簡単にやられてしまって、あとはスタコラ逃げるだけ。
‥まぁオンナ連れであったわけだし、百歩譲って逃げるのはヨシとしよう。ただ、その逃げ場がよろしくない。そこは、夜間の無人図書館。そんなところへ、わざわざ逃げ込む意味がワカラナイ(開館していた理由もワカラナイw)。いっそ交番にでも駆け込めばよかろうよ。 まったくもって弁護士の卵(向井の役)らしからぬ初歩的なミスだ。
いちおう補足として付け加えておくなら、図書館はふたりが出逢った思い出の場所(だが向井の側は憶えていない)。さらに言えば、ストーカー戸田嬢にそのトラウマ級な名ゼリフ(ボイチェ付き)、『見~つけた』を、どうしてもラストに言わせたかったから、逃げ場を敢えて図書館にしたのだと私は踏んでいる。
結果、彼女を守れず、自らも犠牲となってしまった向井‥。勉学に励むのもよいが、少しはカラダの方も鍛えるべきだった?